春愁

「わたしの好きな季語」川上弘美著を、いつ手に入れたのか思い出せないのですが。本棚の隅に未読のモノとして積みあがっている中から引っ張り出して読んでいます。…というか眺めています。春の処の一番最後にこの「春愁」「しゅんしゅう・はるうれい」が出てきます。秋の物憂い思いは、より色っぽいカンジで「秋思」というのだそうで。春の場合はかなで「はるうれひ」がしっくりくる…と。花粉が飛ぶ季節ということで、たえず鼻水と闘う時期で。そして冬の間は忘れていた小さな虫が飛びかうのを思いしる時期で。自分としては「はるうれひ」は、愁う色つやとは正反対の、憂う季節です。

 

秋に球根で植えたチューリップが咲きました。桜と同じで、いつもより早く、いっぺんに咲いてしまう処が、何だかなぁの気分です。

 

2023年3月27日チューリップ

左から、小さな白い蕾は「ハネムーン」。その右、大きなオレンジ赤は「フェラーリ」。次のピンク色は「サーモンファンアイク」。黄色は「黄小町」。隣のオレンジは「ワールドファイアー」。一番右の小さい一本が濃い紫の「マスカラ」です。本当に全部いっぺんに開いてしまって・・・。

 

昨年から咲いているビオラ

昨年の晩秋に苗で手に入れたビオラは優秀です。雪の中でも外にホッタラカシで放置だったのに、この通り今でも鮮やかな姿で元気でいます。

 

春の彼岸も過ぎ、仕事エリアの電子カーペットやストーブを片付けました。これから順にコートやジャンバーの類をクリーニングに出します。今年は、お花見に遠出する予定はないけれど。あちらこちらに淡い薄ピンクの桜がひとかたまりずつ、遠景で目に入ってくるのも今のうち。春爛漫の年度初めは、何とはなくともソワソワします。